美術展の入場記録 2019年11月 / ハプスブルク, カルティエ
今月の入場記録
美術に明るい訳ではないのだけれど、昔から美術展や博物展にはそれなりに両親に連れられていて今も食指が動いた企画は見に行っている。
今月はハプスブルク展とカルティエ展の2つに行く事が出来たので、印象などを簡単に留めておく。
ハプスブルク展
~ 1/26
風俗が反映された絵画や時代の衣装・家具・甲冑が並ぶオーストリアの文化展
絵画の巧拙自体そこまで分からないのもあるけれど、特別目玉になる作品があったとは感じなかった。
全体的に時折々の作品が誰によって集められ、どのような文化的背景を持っていたのかを軸に展示されていた。甲冑や家具なども多く並んでいるので、それらを通してハプスブルク家の華やかなりしオーストリア公国の風俗を楽むという感覚だった。
最近よく見る印象のカラヴァッジョ、の後継?にあたる作品が一点目に留まった。(もちろんそれだけという事もないけれど。) 対象を照らし出す光の演出が分かりやすく、ガイドを聞いてなるほどとなる。
ゲオルギウスやヘラクレス、キルケーなど当時人気のあった神話や宗教の登場人物を題材にした品が多数あったのだけれど、別日に行った友人から明らかにそういった '特定' のカテゴリに属する品だけメモを取っていた女性がいらっしゃったとの与太話を聞いていたので少し可笑しさを覚えた。
カルティエ、時の結晶
~ 12/16
カルティエ貯蔵の工芸品が並ぶ美術展
メインは上等な宝石類で彩られた装飾品。色取り取りの石が立体的に計算されて折重ねられていてその技術に目を見張る展示だった。
緻密にカットされた大振りの石があれだけずらりと並べられているのは一般人に取ってはそれだけで非日常に感じられるだろう。
写真撮影可能なスペースがあって、幾らか気になった品を撮らせて貰った。
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しかしながら会場入りして最初に出迎えられるのはミステリークロックである。カルティエのミステリークロックといえば有名らしい。無知で申し訳なし。展示会のテーマの一つは「時間」という事で、最も象徴するミステリークロックが最初に来ている。
国立新美術館の展示方式は毎度演出が凝っていて感心するのだけど、今回は薄衣が展示品自体や展示スペース自体を区切る要素として用いられている箇所があった。
ミステリークロックは展示品の一つ一つが天井から垂らされた衣で覆われていて、前方からだけ遮られずに見れるようになっている。思うに、観客が次を探しながら近いところを巡っていけば、自然と部屋を時計回りに回っているという作りになっていたのではなかろうか。
来月以降のメモ書き
ゴッホ展
https://go-go-gogh.jp/go-go-gogh.jp
~ 2020/01/13
特別展 ミイラ
2019/11/02~ 2020/02/24
恐竜展は行けなかったよ。。。
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
2020/03/03 ~ 06/14